『オブセッション 災愛』感想

 


フライヤーや予告編を見た感じでとりあえずはホラーなのかな、というぐらいで見てみた『オブセッション 災愛』。前半までは非モテの「ドラえもん」の道具みたいなのを使ったボンクラ恋愛だったのが突如グロゴア猫写が強いホラーに様変わりして、尻上がりに素晴らしい展開になる呪術ホラーに仕上がっている!
 
見た目は悪くないのに内気な性格に恋愛に奥手という青年ベアが憧れの女子ニッキーを誘うのにファンシー雑貨屋で手に入れた「ワン・ウィッシュ・ウィロー」という願いがかなう柳で、ニッキーが自分(ベア)だけを愛してくれるように願い、願い通りになるけどその後のニッキーの様子がおかしくなる、という展開。己のダメダメ、ポンコツな行動を便利アイテムでどうにかするけど途中からおかしくなるという流れ自体は「ドラえもん」の王道パターンを見てるかのようなんたけど、後半はこれを最大限にいきなりなホラーというかヤバい方向に豹変する。
 
その豹変するまでがボンクラ野郎の恋愛模様のテイストで、「あれ、俺、映画を間違えたかな?」とも思え、若干肩透かし。だが、そこからのニッキーの奇行はこれを一気に破壊する。こうなると「ワン・ウィッシュ・ウィロー」も『WEAPONS/ウェポンズ』のあの謎の枝みたいに見えてくるし、血みどろに絶叫の連続はまさしく『WEAPONS/ウェポンズ』に匹敵する。

キャストが全員無名だが、ニッキーをはじめ、ベア、ベアの友人イアン、ニッキーの友人サラなどメインキャスト全員個性が発揮されている。奇行を見事にやってのけるニッキー役のコも凄いが、ベア役の俳優も内気で女性にモニョモニョした感じに非モテボンクラらしさが表れ、ホラーでありながら良質の非モテの恋愛映画にもなっている。
 
ただ、その恋愛映画のパートの分だけ若干地味になっているので、絶賛には至らない。けど、呪術ホラーの後半からラストまでは素晴らしかった。新進気鋭のキャスト・スタッフによる呪術ホラーはゴア猫写が大丈夫なら必見!

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