『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』感想
Xでの連作投稿から漫画単行本化、テレビアニメ化を経て、ついに長編アニメ映画となった劇場のスクリーンに登場した『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』。これが意外にも起承転結がちゃんとある上に伏線や伏線回収までしっかりとした映画で、突き抜けて凄いわけではないがそこそこ楽しめる夏休みアニメ映画らしいものに仕上がっている。 原作の漫画でも長編の「セイレーン」編の映像化で、これを劇場用のアニメ映画にしたのが本作である。SNS発で連作投稿から書籍化、アニメ映画という流れは『100日間生きたワニ』を思い出すが、「ちいかわ」は映画化の前にテレビアニメを3年以上放送したり、様々なコラボやグッズを展開したり、「ちいかわ」の存在と世界観をじっくりと浸透させてから満を持しての長編アニメ映画化。それも、冒険やミステリー、アクション要素がある「セイレーン」編という夏映画向きの題材も今回の長編アニメ映画化に功を奏している。 離島での大討伐にセイレーンと人魚に関するミステリーもやや強引な部分もあるがほっこりとしたものに収まっている。 さらにはちいかわ達のゆるかわとほっこりばかりでなく、セイレーンのエピソードにはほんのりとホラーテイストもある。その感覚的には「まんが日本昔話」のホラーエピソードと見ればいいもので、「ちいかわ」のメインの客層でホラーが苦手そうな方でも楽しめる範囲かと。 とは言え、全体的にはファミリー層向けの作りなので過度な期待は無用。興味本位とか前知識なしでもそこそこ楽しめはする。 評価:6/10 《作品データ》 SNS発の連作投稿から漫画化、さらにはフジテレビの「めざましテレビ」内でのテレビアニメ化した「ちいかわ」が長編アニメ映画となったファンタジー&コメディ映画!ある日、ちいかわ達の元にうさぎがチラシを持ってくる。それはある島への招待状で、カンタンな討伐で報酬100倍が得られるのと島限定ラーメンと島限定スイーツが食べられるというもので、ちいかわ達はこの報酬や食べ物につられて島に行くことに。ちいかわを青木遥、ハチワレを田中誠人、うさぎを小澤亜李といったメインの声優を担当、他井口裕香、内田雄馬、淺井孝行、島袋美由利、春海百乃が声優を担当。 ・7月24日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー...